ダイエットの目標は、標準体重より低めに設定
減食ダイエットを始める前に、大切なことがあります。
現状の体重を一カ月で何キロ落とす、3か月後には何キロ落とす、6カ月後に理想の体重まで到達してそれを維持する・・・というように、具体的な目標を設定することです。
その為には、自分が今どのくらい太っているのか客観的に判定できなければなりません。
そこでBMIという肥満の判定基準を使って、自分の目指すべき体重を考えるようにするといいです。
あなたのBMI値は[体重÷身長(m)÷身長(m)]で求められます。
その値が25〜29なら肥満度1
30〜34なら肥満度2
35〜39なら肥満度3
40以上なら肥満度4です。
そして、疫学的な統計で「最も病気になりにくいBMI値は22だった」という調査結果から[身長(m)の2乗×22]が標準体重(キロ)と定められています。
つまり、160センチの身長の人の標準体重は、1.6×1.6×22=56.32キロとなるわけです。
しかし、この統計には、ちょっと微妙なところがあります。
BMI値の低い、痩せ型の人の中には「病気になったから自然と痩せてきた」とか、「死期が近づいたので、それに合わせて体重も減少した」という人も含まれます。
このような人達は、本来なら疫学的統計から差し引きたいところです。
そこで、標準体重より少し低いBMI値「20」を最終的な理想体重として、目標設定することをおすすめします。
標準体重BMI値「22」では「少しぽっちゃり型」になってしまいます。
「BMI値20は健康度として痩せすぎではないか」と思われるかもしれませんが減食ダイエットのような健康的なダイエットであれば全く問題ありません。
人生で一番スマートな20歳位の時はBMI値は20位なのです。
BMI22というのはスタイルを基準にすればかなり甘い目標です。
食事を何割減らすかは、目標体重を考えて決める
さて、目標体重の設定と食事制限の程度について、もう少し具体的に考えてみます。
食事から削る量について2割がベストですが、設定した目標体重によっては1割減で十分ということもあります。
その判断はどのようにすればよいでしょうか?
いたって単純で簡単です。
例えば、BMI値などを参考にして100キロの人が70キロになりたいと目標を設定したとすると、体重を3割減らしたいわけですから、食事量も3割減らします。
60キロの人が48キロに目標体重を設定したら、体重を2割減らしたいわけですから食事量も2割減でいいのです。
55キロの人が49キロになりたいのなら、食事は1割減でいいわけです。
目標体重から考えて食事は1割減でいい人が2割も減らしたら、それは無理なダイエットです。
逆に体を壊してしまいかねません。
必ず、6か月後にその体重に落ち付いて、以後もそのまま維持したい体重を目標設定し、そこから食事を何割減らすのかを考えます。
肥満まではいっていないのにダイエットに熱心な人にとっては、このように目標設定して食事量を考えると、「なんだぁ、私、そんなに体重を減らさなくてもよかったんだ」と思う人も多いでしょう。
そうです。
そんなんでもいいのです。
但し、厳密に確実にその1割は食べてはダメです。
それを、6カ月きちんとできたら減食トレーニングは成功です。
あなたの胃袋は太らない胃袋になってくれます。