肥満が引き起こす病気
ダイエットはリバウンドを繰り返して「今度こそ絶対に!」と強い意思で臨んでも、必ず失敗します。
頭で考えてできると思っても、体が許してくれない。
数十年前の人間の歴史が、DNAがあなたの体をそのように作ってしまったのです。
ですので、我慢が必要なカロリーダイエットなんて、やるだけ無駄。
偏食で栄養バランスが崩れ、体を壊すのがオチです。
だだいたい、甘いものを食べたらダメ、肉はダメ、油はダメ、なんて体が許してくれません。
こころだって、ストレスいっぱいになって、必ず「THE・END」が待っています。
そして、弓が目一杯引かれた後のような物凄い反動で「どか食い」してしまう。
「もういいや! 食べちゃってから考えよう!」ってことになるのです。
意志が弱いということではなく、それが当たり前なのです。
人間は、あるだけ食べて太り続ける存在です。
言いかえれば、現代のような食べ物が溢れている社会に暮らしていれば、胃袋は知らずにどんどん大きくなり、「もうお腹一杯で食べられない」という限界も際限なく膨らんでいく。
肥満の原因、ダイエット成功しない原因が、まさにそこにあります。
厚生労働省が躍起になって「内臓脂肪が増え過ぎると、糖尿病を始め、高血圧、動脈硬化、心臓病や脳卒中を芋づる式に引き起こす」と注意しているのは、日本の中高年のほとんどがその危険にさらされているからです。
お腹が出っ張っていない40代を探すほうが難しい。
それは、人類史からみても、体にとっても異常なことです。
私たちが普通だと思っている現代の世の中は、それだけ異常な飽食の社会だということなのでしょう。
そういう状況だからこそ減食トレーニングによって「小腹が空いて当たり前」と思える心身に改造することが重要です。
肥満は、体がやってしまったことです。
頭で考えて痩せようと思っても、失敗します。
体でやってしまったことは、体で解決しなければなりません。